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[遊び×学び4] 毛色の変わった外遊び

2012.7.13 category : ブログ written by 関 康子

パラシュートでドームこれから夏にかけて、外で遊ぶ機会が多い季節。外遊びといえば、ボール投げのようなスポーツ、昆虫や植物など自然の観察や採取、砂や水遊び、鬼ごっこのような昔遊びなどたくさんある。家族や友だちなど大勢で楽しめ、自然の中から遊びの種を発見し、風や日差しなど自然を体感しながら、体を思いっきり動かしてのびのびと自由に振舞えることが、外遊びの何よりの魅力。とは言え、昔のように日暮れまで原っぱや川原で遊ぶことができなくなってしまった今、それに代る外遊びの工夫が必要かも。

たとえば、たった1個のボールで何種類の遊び方が楽しめるか、家族でトライしてみるとか。あるいは、パラシュート(シーツのような大きな布でもOK)の端を持って大空に羽ばたかせてみよう。布が空気を孕んで大空に広がるだろう。きれいなドームの形を作るためには、みんなが「一斉のせい!!」と声をかけあえば、自然とコミュニケーションが生れるはず。このような素朴な外遊びの中にも、体を動かす、対話、協調性、創意工夫など、子どもにとって大切な学びの要素がたくさん含まれている。

パラシュートにボールこうしてみると、楽しく遊ぶために必ずしもたくさんのおもちゃは必要ないのかも。一つのおもちゃを徹底して遊んでみる、どこにでもある日用品を使って遊びをデザインする、こんな中にこそ、遊びのエッセンスが潜んでいるといえそうだ。

あそびのレシピ1

パラシュートがなくもシーツや敷物など、大きめの布でも十分楽しめる。上手にドームが作れるようになったら、上に木の葉やボールなどを載せて「一斉のせい!」。いろんな遊びが工夫できそう。

関 康子

デザインエディター、トライプラス代表 デザイン誌『AXIS』編集長を経て、フリーランスのエディターとして活動。2001年にはトライプラスを共同設立し、「good design for children」を目標に、子どもの「遊び、学び、デザイ ン」のための商品開発、展覧会・出版企画・編集にもあたる。2011年、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展(2121DESIGN SIGHT)で、ディレクターを務める。女子美術大学非常勤講師。 著書に『世界のおもちゃ100選』(中央公論新社)、AERA DESIGN『ニッポンのデザイナー100人』『ニッポンをデザインした巨匠たち』(共著、朝日新聞社)、『超感性経営』(編著、ラトルズ)、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」(編著)など。

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