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[遊び×学び(番外編)] 子どもも大人も楽しめる展覧会

2012.10.5 category : ブログ written by 関 康子
特撮博物館ポスター

ポスターは不気味だが、展示は特撮を正当にまじめに紹介する見ごたえのある内容。
©東京都現代美術館

前回に引き続き、番外編ということで。今回は大人も子どもも楽しめる展覧会のご紹介を・・・と言っても、10月8日までなんですが。

10月8日まで、東京都現代美術館で開催中の「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアでみる昭和平成の技」は、日頃、コンテンポラリーアートなんて興味のなさそうな背広姿のサラリーマン、一見オタク風な青年など、現代美術館には足を運ばないような来場者を多く惹きつけている。なぜならこの展覧会、ゴジラやラモス、ウルトラマンなど、昭和30年代~40年代にかけて、当時の子どもの心をわしづかみにした映画やTV番組の特撮技術が一堂に介しているからだ。

特に特撮のために制作された膨大なスケッチやミニチュアは、当時の最先端の科学的知識や技術をバックボーンにデザインされた逸品。その造形や構造から、デザイナーが宇宙船や特殊な乗り物に込めたコンセプトがひしひしと伝わってくる。

たぶん、今度の3連休は大変な混雑になると思われるけれど、親子連れでも十分に楽しめる内容。ただ、「カッコいいね、すごいね」だけでなく、宇宙や航空学に興味を広げたり、モノづくりの楽しさやチームで何かをつくり上げていく充実感なども子どもに伝えてほしい、おすすめの展覧会。

http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/137/

 

関 康子

デザインエディター、トライプラス代表 デザイン誌『AXIS』編集長を経て、フリーランスのエディターとして活動。2001年にはトライプラスを共同設立し、「good design for children」を目標に、子どもの「遊び、学び、デザイ ン」のための商品開発、展覧会・出版企画・編集にもあたる。2011年、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展(2121DESIGN SIGHT)で、ディレクターを務める。女子美術大学非常勤講師。 著書に『世界のおもちゃ100選』(中央公論新社)、AERA DESIGN『ニッポンのデザイナー100人』『ニッポンをデザインした巨匠たち』(共著、朝日新聞社)、『超感性経営』(編著、ラトルズ)、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」(編著)など。

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