外遊びの魅力は、風や光、草花の香りを感じるなど、五感を総動員して楽しめること。「シャボン玉」は大昔からある自然を体感できる身近な遊び。シャボン玉の薄い皮膜は日光を反射して七色に輝きながら、風にのって大空に舞い上がっていく。ちょっと手に触れただけで「パチッ」と弾けてしまうはかなさは、大人でも十分惹きつけられるだろう。シャボン玉は家にある日用品を活用できる手軽さも魅力だが、より高度な遊びに挑戦したければ専用の道具も売られている。奥が深い遊びなので、こんな道具を買ってみるのもよいかも。たとえば、直径20センチほどの専用ワッカを使うと、筒状のユニークな形を作ることができる。また溶液にピンクやブルーの色を付けると色つきのシャボン玉ができ、その皮膜を通して見える風景はまるで別世界だ。
シャボン玉の良い点は、原っぱや公園、家のベランダや風呂場など場所を選ばず、手間要らずのところ。泡を楽しむのであれば、石鹸水を満たした石鹸箱の上にハンカチを置いておもいっきり息を吹きかけると、ブクブクと「泡の山」ができるなど、お風呂タイムも遊んでいたことが思い出される。
シャボン玉遊びやキットを探求している以下のようなサイトも参考になりそうです。
http://www.tomoda.ne.jp/index.htm
あそびのレシピ2
シャボン玉遊びをより楽しむために、一手間加えてみよう。シャボン玉の膜を割れにくくするには、蜂蜜やガムシロップを少し加えたり、よりきれいなシャボン玉を作るために日本酒などのお酒、食紅などを混ぜてみよう。
関 康子
デザインエディター、トライプラス代表 デザイン誌『AXIS』編集長を経て、フリーランスのエディターとして活動。2001年にはトライプラスを共同設立し、「good design for children」を目標に、子どもの「遊び、学び、デザイ ン」のための商品開発、展覧会・出版企画・編集にもあたる。2011年、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展(2121DESIGN SIGHT)で、ディレクターを務める。女子美術大学非常勤講師。 著書に『世界のおもちゃ100選』(中央公論新社)、AERA DESIGN『ニッポンのデザイナー100人』『ニッポンをデザインした巨匠たち』(共著、朝日新聞社)、『超感性経営』(編著、ラトルズ)、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」(編著)など。