サイエンスに関するWeb上のサービスやデータベースを紹介していきます。
今回ご紹介するのは、
・Google Scholar(グーグルスカラー)
http://scholar.google.co.jp/ です。
皆さんご存知の検索サイトGoogleが提供する、学術論文・学術雑誌の検索サービスです。
世界中の科学研究の最先端情報に、簡単にアクセスできてしまいます。
もちろん過去の学術情報を調べるのにも大変役立ちます。
さて、使い方ですが、普通のグーグル検索とほぼ同じです。
検索窓に調べたいワードを入力しましょう。
例えば、「金環日食」についてどんな学術論文や学術雑誌の記事が出ているのか調べたい!というときは、下記のように入力して検索ボタンを押します。
すると下記のような検索結果が出てきます。
皆既日食の全天投影が気になるので、一番上のリンクを押してみましょう。
すると、映像情報メディア学会のサイトに飛びます。
それぞれのリンクごとに、それぞれの情報があるサイトに飛ぶようにできています。
通常のグーグル検索と全く同じですね。
そして、本文がどこから見られるのかを探す必要があるのですが、この例だと、一番下に「本文PDF」というボタンがあるので、ここをクリックします。すると本文PDFが開きます。
和歌山大学の尾久土教授の記事を読むことができます。
リンク先(学会や雑誌の種類)によって、本文を読むのが有料だったり、会員登録が必要な場合もあります。一般の方が趣味で調べる場合には、無料で読めるものを探すのが良いかと思います。
また、検索オプションとして、著者や雑誌の指定や、期間指定も可能です。
もちろん英語のキーワードで検索すれば、世界中の学術論文、雑誌を調べることもできます。
たとえば「human genome」と検索すれば、サイエンス誌のヒトの全塩基配列(ヒトゲノム)解析の論文が読めたりします。この論文は日本語版もあるのでおすすめです。
以上のように、誰でも簡単に科学の研究情報にアクセスできるので、ぜひ一度お試し下さい。
written by 鈴木孝一
鈴木 孝一
オキドキサイエンス代表。以前はデータマイニング会社に勤務してました。前職でのスキルを活かし、「Webときどきサイエンス」と題して、サイエンスに関するWeb上のサービスやデータベースを紹介しています。 最近の趣味は、実験キット開発と器械体操・アクロバットです。